将来、自分が老人ホームに入るとしたらどのタイミングか、そのために入っておくべき保険があるのか

★老人ホームに入るタイミング

今回のお話は、将来、子どもたちや
周りの方に迷惑をかけないように、
自分が老人ホームに入るとしたら、
それはどのようなタイミングか。

そして、そのために必要な資金はどれくらいなのか。

また、入っておくべき
民間の介護保険があるのかどうか
についてお話しします。

結論から言いますと、
老人ホームに入ることを考えるタイミングは、
要介護1」になったときです。

そして、その資金に必要な額は、
最大で3000万円くらいで、
退職金を運用できるなら、
教職員の皆さんは民間の介護保険に入る必要はありません。

限りなく私の個人的な見解であることを前提に、
読み進めていただければと思います。

おそらく、この記事を読んでいらっしゃる方に、
親の介護のことについて悩まれている方はいても、
ご自分の介護について深く考えている方は少ないかもしれません。

自分のことはいいから、
親の介護について教えてほしい
という声が聞こえてきそうです。

しかしながら、ご自分の将来の介護について
考えることで、親の気持ちになって、
親の介護について深掘りできるという側面もあります。

また、このことを考えておけば、
安心してセカンドキャリアを楽しむことができます。

セカンドキャリアについて考えることと、
ご自分の介護について
考えることはセットだと思っていてください。

★要介護1とはどのような状態なのか

老人ホームに入ることを考えるタイミングは、
「要介護1」とお話ししましたが、
要介護1がどのような状態かをお話しします。

要介護1は、日常生活の動作を行う
能力が低下し、部分的に介護を必要とする状態です。

「要介護」の5段階の中では一番軽度にあたります。

しかし、厚生労働省などによると、
要介護1について、以下のような状態が挙げられています。

・立ち上がる際や歩行が不安定

・排泄や入浴などで一部介助が必要

・理解力の低下や、問題行動がみられる

どうでしょうか。

要介護5段階の中で一番軽度であるとはいえ、
予想以上にきびしい状況だと思いませんか。

どなたか支援できる人が、
同居していなければ心配な状況ですよね。

私なら、この時点で迷わず老人ホームに入ります。

住み慣れた家で最期まで
過ごしたいという気持ちは、
わからないではありません。

しかし、だれかの助けを借りなければ
生活できないのですから、
その時点で、ホームに入る決断をしなければ、
症状が重くなってからでは遅いのです。

ちなみに、その一つ上の段階、「要介護2」の状況は以下の通りです。

・買い物や簡単な調理、爪切りなどの身の回りのこと全般に何らかの介助が必要

・起き上がりや歩行が自力ではできない

・排泄や入浴で一部、もしくは全般的に介助が必要

・問題行動、理解低下がみられる

起き上がりや歩行、排せつや入浴が自力では難しい。

ここまでくると、もう自分の意思で
何かを動かしていける状況ではないと思いませんか。

となると、やはり要介護1の前後で
ホームへの入居を判断すべきであるというのが私の考えです。

★何歳で入居すると想定するのか

あと、何歳で入居を想定するかですが、
健康寿命をもとに考えてみましょう。

日本人の健康寿命の平均は、2023年時点で
男性が72.6歳、女性が75.5歳で、
男女ともに世界第1位です。

私はこの健康寿命も、
今後さらに伸びていくと考えています。

さらに、このブログを読んでいただいている方は、
体力づくりも継続してくださっていることを
想定して、健康寿命を90歳としておきます。

そう考えると、90歳で老人ホームに入り、
100歳まで10年です。

では、10年間老人ホームに
入居していることを想定して、
その費用を算定するかです。

厚生労働省によると、
特養(特別養護老人ホーム)の
平均入所期間は約3. 2年、
住宅型有料老人ホームは約1. 9年と算出しています。

なので、老人ホームに入居したのちの寿命は、
最長5年くらいに算段しておきましょう。

★老人ホームに入るにはいくら必要か

こうした想定の下、老人ホームに入所すると、
どれくらいの資金が必要なのか、算定してみましょう。

要介護1になると、介護老人保健施設や介護医療院、
介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの老人ホームに入居できます。

ここでは、一番高額の「介護付き有料老人ホーム」で算定してみます。

「介護付き有料老人ホーム」は、
介護スタッフが24時間配置されている施設で、
月額利用料の相場が15〜30万円程度です。

月額利用料のほかに入居一時金も必要です。

施設により、100万円から1億と開きが大きすぎて、
相場を一概に想定することが難しいので、
とりあえず1000万円とします。

30万円×12か月×5年=1,800万円となります。

入居一時金1,000万円+1,800万円=2,800万円

約3,000万円と算出できます。

★できるだけ「要介護1」になる年齢を延ばす

3千万円なんて、用意できるわけないじゃないですか

そんな絶叫に似た声が聞こえてきそうです。

ですので、退職金に活躍してもらうのです。

退職金が2,000万円あったとして、
それを60歳から90歳までの30年間、
4%で運用していれば、3,367万円になり、
高額の老人ホームであっても賄えます。

ということで、できるだけ、
退職金には手を付けず
運用をしておいてほしいと思うのです。

民間の介護保険に入っていたとしても、
これだけの介護費用を
賄える額の民間保険はないと思います。

この辺の詳しい話は、
また回を改めてお話ししたいと思います。

何はともあれ、できるだけ「要介護1」になる年齢を
延ばせるよう、健康管理、
体力づくりを早いうちから始めておくことが重要なのです。

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