「教師は潰しが効かない」は嘘です
★教員は本当に「潰しがきかない」のか
今回は、教員の経験は、
他業種でも生かされるというお話をします。
私は、教員を60歳で退職したら
セカンドキャリアに挑戦しよう、
と常々お話ししています。
しかしながら、そのことに対して、
「教師は潰しが効かない職業」
「一度教員になったら定年まで教員」
などといたった、
ネガティブな反応が
返ってくることがあります。
しかし、私は教職員が定年退職後、
または途中退職した後の、
他業種への転職をサポートしていますが、
そのようなことはなく、
元教員は、むしろ、再就職に
成功していて、他業種でも高く評価されています。
意外だと思われるかもしれませんが。
しかし、それには理由があります。
その理由とは、教員が、
社会人として必要なあらゆる
スキルを実践の中で身につけているからです。
たとえば以下のような力です。
★責任感とやり遂げる力
まず責任感です。
教員は、生徒の成長と
安全を預かるという、
非常に重い責任を担っています。
その責任範囲は、学力定着から、
生徒指導、保護者対応、校務分掌、
部活動など、業務は多岐にわたります。
たとえば、元中学校の教員だったAさんは、
進路指導の担当として、
生徒一人ひとりの希望に耳を傾け、
最終的にはほとんどの生徒の
進路希望を叶えてれる
カリスマティーチャーでした。
そのAさんは定年退職後、
ある企業の教育関連プロジェクト
マネージャーとして活躍しています。

責任感の強さは
教員の強みになっている
ということを示す一例です。
★変化への対応力と学び続ける姿勢
教員のさらなる強みとして
「変化への対応力」があります。
教育現場は、学習指導要領の改訂や
ICT教育の導入、特別支援教育など、
常に変化しています。
教員はこうした変化に即応し、
自らの知識やスキルを
アップデートし続けなければなりません。
そのスピード感は
他業種と比較しても
かなり急なものです。
そのスピードに、
教員は対応していますので、
おのずと変化への対応力が身についてきます。
たとえば、元小学校教員のBさんは、
プログラミング教育が必修化された際、
自費で
プログラミング講座に参加し
Scratchを学んでいます。
(わたしはそのScratchが何なのかわかりませんが)
結果、校内で「ICT担当」に抜擢され、
力を発揮していき、
その後、その頑張りが評価され、
EdTech関連企業にリクルートされています。

今では、その部署の
営業課長さんになっているそうです。
すごいですよね。
★圧倒的なコミュニケーション力
教員の強みはまだまだあります。
もしかしたら
これが最強かもしれませんが、
それは「コミュニケーション力」です。
教員は、日々生徒と向き合い、
さまざまな問題に対応しています。
また、その保護者との信頼関係を
築くための努力も怠りません。
加えて、外部機関との調整など、
対人業務が多く、
そのスキルは否が応でも高まります。
そのスキルを買われたのが、
元高校教員Cさんです。
彼は、PTA対応や進学相談などで
培った対話力を活かし、
定年退職後、人材系企業で
キャリアコンサルタントとして活躍中です。

「相手の気持ちに寄り添いながら、
現実的な提案ができる」
こういったスキルは、
営業職やカスタマーサポート、
人事部門などでも非常に評価されているとのことです。
★段取り力・マルチタスク力
教員の強みはまだあります。
学校現場では、授業、会議、
行事、生徒対応など、同時並行で
こなさなければならないタスクがかなりあります。
これはそのまま
「段取り力」
「プロジェクト管理力」
「タイムマネジメント力」
として評価されるスキルです。
たとえば、元小学校教員のDさんは、
そのマルチタスク力をアピールし
他業種に転職しています。
現在、広告代理店で
イベントの進行管理を任されているとのこと。

「忙しくても手を抜かず、
同時に複数の仕事をやり遂げる」
といった姿勢を上司にも評価され、
同僚からの信頼も厚いとのことです。
★「当たり前」の中にある「価値」に気づこう
こういった、
教員が日々の仕事の中で
当たり前にやっていること
たとえば、
「責任感を持つ」
「学び続ける」
「人に伝える」
「段取りする」
これらは、実は他業種にとっても
必要とされる重要なスキルです。
さらに、一見関係なさそうなスキルも
他業種にとっては、
なくてはならないものだったりします。
たとえば、
「学級経営」は「チームマネジメント」
「授業準備と展開」は
「プレゼンテーションと資料作成能力」
「保護者対応」は
「クライアントとの折衝力」
こうしたことからも、
教員経験は
強力な武器になることがわかりますよね。
★最後に
私も退職後、
さまざまな業種の方と
お付き合いしていますが、
教職員ほどの責任感や
使命感、情熱をもって
仕事をされている方はあまりいません。
なので、今改めて思うのです。
教員という職業で培われてた力は、
みなさんが考える以上に
他業界で求められる重要なスキルだということを。
ですので、教育の現場で培った経験や
姿勢を武器に、ぜひ自信を持って
セカンドキャリアに踏み出していただきたい。
そう思うのです。

しかし、そのためには
準備が必要です。
その具体的な準備についても
今後お話ししていきたいと思います。
元教員の「ゴリバ」さんのnote記事も
励みになりますよ。
https://note.com/embed/notes/n79c1b4602ec4
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