還暦記念マラソンまで残り一か月~昨年の経験を活かして立てた戦略とは~
★障壁
さて、還暦記念那覇マラソンまで、
あと2か月と迫っている中、
私にはもう一つ大きな目標がありました。
セカンドキャリアに向けての資格試験。
具体的には、行政書士試験です。
この試験が終わるのが11月。
今まで受けた宅建士試験、
ファイナンシャルプランナー試験よりも
難易度が高くかなり苦戦していました。
試験が迫った1か月前ですら、
模擬試験の結果は散々でした。
それでも、過去に資格試験を受けてきた
感覚からすると、残り1か月がぐんと伸びるのです。
なので、ラストスパートは諦めずに、
自分を追い込むことが大切だと
言い聞かせて頑張っていました。
そうはいってもフルマラソン出場もある中、
ランニングの練習を休むわけにもいきません。
なので、毎日4キロ~5キロの
ランニングは欠かしませんでした。
朝4時に起きて、1時間ほど行政書士試験の
勉強をし、6時ごろからランニングをして出勤する。
こういったルーティーンで過ごしていたのです。
仕事は学校現場ではなく、行政でした。
学校とは違い、何かと気をつかう雰囲気の中で、
会議やら何やらで忙しく、
1日終わるとヘトヘトの状態でした。
それでも、お昼休みは一問一答の問題を
解いたり、苦手な問題を繰り返し解くという
隙間学習もしながら、足りない学習時間を補っていました。
★行政書士試験終わる
11月になり、ようやく行政書士試験が終わりました。
手ごたえがなく、ダメであろうことは
明らかでしたが、
そんなことを考えている場合ではなく、
すぐに頭を12月のフルマラソン出場の
マインドに切り替えました。
残りわずか1か月弱。
正直何をすればいいのかわかりません。
ただ、資格試験と同じように、
直前の追い込みは効果が
あるかもしれないと思い、週2回の20キロ走を採り入れてみました。
週2回なので、
本番まで7回〜8回できる計算になります。
気温が下がっていましたので、
朝のマラソンで20キロを走るのは、
思ったほど苦しくはありませんでした。
しかし歳のせいか、その疲れは2〜3日後に来るのです。(笑)
なので、疲れがたまっている日は、
歩くより少し速いくらいの速度で
4キロ~5キロを走るという対応をしました。
★厚底シューズ
20キロマラソンを始めたのには別の理由もありました。
私は、今回の大会では、
厚底シューズを使うことを決めたのです。
厚底シューズというと、
プロの方々が使うシューズだとばかり
思っていましたが、意外にも一般の方々でも履いていることを知ったからです。
ただ、調べてみると、
厚底シューズは事前に履き慣らしておくことが
大切だということもわかりました。
なので、20キロマラソンでは、
この厚底シューズを履いて走るようにしていました。
で、どうだったかといいますと、「最高」でした。
厚底シューズが合わないという方も
いるようですけれども、
私にとっては「魔法のシューズ」だと思いました。
靴底にバネが入っているのではないか
と思えるほど、着地からの反発力を生かし、
前と推進する力に変えてくれるのです。
ただし、それが自分が思っている以上に
反発力がありすぎることで、
体がついていかないことがあることも感覚でわかりました。
なので、どれくらいの着地で
どれぐらいの姿勢を維持すれば、私にとって、
この厚底シューズをうまく使いこなせるかの検証が、20キロマラソンだったのです。
課題は、坂道の下りにありました。
思っている以上にスピードが出てしまうのです。
そうすると、着地のときの衝撃が
大きくなることと、スピードが
出すぎてしまうために、心拍数が高くなってしまうのです。
そうなってくると、
後半のバテにつながってしまうので、
気をつけなければいけません。
とにかく慣れるために、
本番までに20キロマラソンを7回ほどこなしました。
★補給戦略
前回は「補給」について、
何も考えずに臨みましたが、
この還暦記念マラソンでは、
「補給」について事前に調べて、
ある程度計画を立てました。
たとえば、できればすべての給水所で、
少量ずつ水分補給すること。
水とスポーツドリンクの
両方がある所では、両方を一口ずつ摂ること。
前回は、のどが渇いてからがぶ飲みするパターンでした。
しかし、のどが渇いているということは、
すでに脱水症状が始まっていて、
パフォーマンスを落とす原因になる。
さらに、ガブ飲みをすると、
お腹に水分がたまりパフォーマンスが低下する。
そんなことも知りませんでした。
あと、補給食に関しては、
前回は何ももたずに走りましたが、
今回はエネルギージェルを3〜4個持参することにしました。
前回は、お腹が空いたときに、
沿道の方々が提供する、
おにぎりやバナナなどでお腹を満たしていました。
しかし、これまた調べてみると、
補給食は胃腸に負担にならないジェル状態のものがいい。
長丁場なので胃腸がまだ元気な前半から、
補給することがポイント。
エネルギーになるのは30分後くらいからなので、
そのことを計算し、
補給する必要があることがわかりました。
★仕事やセカンドキャリアになぞらえる
このように、2回目のフルマラソンに向けては、
1回目よりも、多少戦略的に臨みました。
私のようにシニアにとってのフルマラソンは、
一歩間違うと、体を壊したり、
場合によっては命にかかわることもあります。
「努力」や「がむしゃらさ」も大切ですが、
設定したゴールに向けたプロセスを逆算的に考え、
対応しておくことが必要です。
この考え方は、セカンドキャリアでも必要なセオリーです。
これって、学校の授業でいえば、
「めあて」「まとめ」「振り返り」ですね。
ということは、私たち教師は、
毎日の授業を通して、
子どもたちに目標達成の方法を教えているともいえますね。
やはり価値ある仕事だと思います。