還暦記念マラソンを完走した話

★前回までのあらすじ

さて、今回はいよいよ私の
「還暦記念マラソン」について
お話をしたいと思っています。

今回初めて聞くという方に、
少しだけ前回までの内容をお話しします。

私は指導主事として行政で働くようになって、
10キロ近くも体重が増えてしまいました。

そのため、減量することになり、
まずはウォーキングから始めたのですが、
知人からジョギングの方がコスパが良いと
言われてジョギングを始めました。

順調に体重が減っていく中で、
少しずつ走ることが好きになっていきました。

そんな中、ある時ふと、
フルマラソンにチャレンジしたいと
思うようになり、
どうせなら還暦記念マラソンを
してみようと思うようになりました。

私は根っからの小心者で、
準備を万全にしないと気が済まないたちです。

なので、まずは還暦1年前の59歳の時点で、
予行演習としてのフルマラソンに挑戦したのです。

仕事をしながらでしたので、
かなり準備不足だったと思います。
それでもフラフラになりながら完走し、
ゴール後は立ち上がれないほどでした。

そして、いよいよ還暦記念マラソンに
挑戦ということになったわけです。
ここまでが前回までの話です。

★３つの対策

フラフラのゴールだったとはいえ、
還暦マラソンに向けた予行演習の
フルマラソンで完走できたことは大きく、
なんとなく仕事にも弾みがついた感じでした。

とはいえ、仕事の忙しさは相変わらずで、
本番に向けたまとまった練習はできません。

加えて、セカンドキャリアに
向けて行政書士試験に
チャレンジしていましたので、
11月までは長距離の練習はできませんでした。

そこで、3つの対策を立てました。
・資格試験後、本番までに20キロ走を5回行う
・厚底シューズで走る
・ランニング中にサプリを摂る

この3つです。
対策というほどのものでもなく、
むしろフルマラソンを走る方なら、
どなたでもやっていることです。

ただ、私はそんなことすら知らずに
最初のフルマラソンを走っていたのです。

★還暦記念マラソン、無事「完走」！

何はともあれ、
このような準備をしてきて迎えた
還暦マラソン結果はどうだったかといいますと、
無事完走することができました。

しかも、前回の記録よりも30分も短くなったのです。

その時のことをかいつまんでお話しします。

還暦記念マラソンも、
沖縄県のNAHAマラソンを選びました。

前回も那覇マラソンに参加したのですが、
その時の感動が忘れられなくて、
那覇マラソンにしようと決めていたのです。

なんといっても、
42.195キロ途切れることのない
沿道からの応援は、
おそらく他の大会では味わうことのできないものです。

前回は、この沿道からの応援がなければ、
おそらく完走はできなかったでしょう。

それくらい温かく、明るい応援なのです。

ただし、那覇マラソンにも弱点といいますか、
心配すべきこともあります。
それは暑さです。

前回は、12月とは思えない暑さと湿気で、
20キロ地点からはへとへとでした。

沖縄ですから、仕方がないとはいえ、
あの暑さは暴力的です。

しかし、幸運にも今回は、
前回よりも気温がぐっと下がり、
18度（だったと思う）という、
沖縄にしてはかなり低い気温となってくれたのです。

気温が低いということが、
こんなにもマラソンに影響することを初めて知りました。

練習量は前回とほとんど同じか、
それより少ないくらいでしたが、
20キロを過ぎたあたりでも、
まだまだ走れるスタミナが残っていたのです。

それでも、やはり30キロ地点からは
歩いてしまいました。

ただ、そこまでたどり着くまでに、
かなり時間を稼いでいたおかげで、
最終的に30分のタイムを縮めることができたのです。

走った後の状況も前回とはまったく違いました。

前回は、ゴールした後は、
10メートル歩くのにも
苦しくてしょうがなかったのですが、
還暦記念マラソンは、
ゴールした後もずっと歩き続けられる感じでした。

しかも、前回はゴール後、
次回のフルマラソンのことなど
考える余裕もありませんでした。

むしろ、これほど疲れることを、
わざわざ還暦の年にするのはどうなのかと、
あきらめることすら脳裏をよぎったりしました。

今回は、次は5時間切りを狙いたいといった、
野望まで湧いてきたのです。

記録が5時間15分でしたので、
5時間切りまであと15分だったのです。

しかも、次の年は退職していますので、
今まで以上に練習時間を確保できます。

そのことを考えると、
5時間切り、いけるぞ！なんて思ったわけです。

能天気だと言われればそれまでですが、
前回よりも記録が縮まりました。

走った後の疲れが前回とはまったく違う。
回復力もすごかったのですから、
そういう気持ちになってしまったのも
しょうがないかなと思っています。

★還暦でも自分をアップデートできた

何はともあれ、
この還暦記念マラソンを
良い記録で完走できたことは、
今後の私のシニア人生に向けて希望を与えてくれました。

体力づくりのため、
健康管理のために始めたウォーキングが
ジョギングになり、
最終的にはフルマラソン出場
というところまで昇華させることができたことを嬉しく思いました。

やはり行動するということが、
次につながっていくのですね。