退職金を外貨預金に?~金利は高いのになぜか誰もやっていない理由~

★トルコリラ定期預金金利、驚異の40%

日本の銀行に定期で預けても、あまりにも金利が低くて話にならない。

よくそんな声を聞きます。

その通りです。

2026年現在、日本における銀行の定期預金金利は上がってきているものの、いまだに0.3%~0.5%あたりです。

しかし、諸外国の銀行の定期預金金利は、例えば、

アメリカ 4.0~4.5%前後

オーストラリア 4.5~5.5%前後

ニュージーランド 4.5~5.0%前後

インド 6~7%前後

トルコ 30%超~40%超

と、日本と比較するとかなり高い金利となっています。

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これって、投資信託の利回りと比較しても遜色がありませんよね。

しかも、元本が保証されている銀行預金。

外国の銀行に預けたほうが得じゃないですか。

そう思いますよね。

しかし、なぜか、外貨預金をおすすめする人は少ない。

どうしてなんでしょうか。

これには理由があります。

★外貨預金口座は日本の銀行で開設できる

理由をお話しする前に確認です。

外貨定期預金をするには、外国の銀行で口座を開設する必要があるのでは。

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多くの方はそう思っていますよね。

その必要はありません。

なぜか。

日本の銀行で「外貨定期預金口座」が開設できるからです。

①外貨預金口座を開設

②日本円を入金

③銀行が外貨(例えばドル)に両替

④ドル定期預金として預ける

⑤満期時にドルまたは円で受け取る

といった流れになります。

例えば、「外貨定期預金口座」に100万円を元本として入金します。

その際、為替レート1ドル=150円 であったとしたら、

 約6,667ドルが定期預金となります。

その後は定期的に利息が入り、満期になると元金が戻ってきます。

ということで、日本の銀行で外貨預金口座を解説し、外国の銀行の定期預金を進めることができます。

しかし、この

「日本の銀行で外貨定期預金ができる」

という点が課題となるのです。

★「手数料」が高すぎる

何が課題か。

まず、銀行の外貨預金における最大の問題は「コストの高さ」です。

例えば、円をドルに換える際、大手銀行では1ドルあたり1円程度の手数料(為替コスト)がかかります。

為替レートが1ドル140円とすると、ドルを買う、ドルを売るの往復で1.42%ものコストが発生することになります。

これは、インデックスファンドの信託報酬(年率0.1%以下)と比較すると、10倍どころか100倍以上のコストを支払っていることになります。

例えば、100万円分をドル建てにし、そのドルを円に戻すと、その往復だけで、1万4,000円が手数料として消えてしまいます。

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さらには、銀行は、金利からも手数料を抜きます。

例えば、外貨預金の定期預金金利が4%だとしても、実際に顧客に支払われるのは3.5%〜4.7%程度になります。

これは、銀行が手数料として、0.6%〜1.8%分を抜いているからです。

ただ、これは仕方ないことです。

事務作業が発生している以上、手数料は必要です。

銀行もボランティアでやっているわけではありませんので。

ですので、この手数料についてはあきらめてください。

ちなみに、外貨預金は 「ペイオフ対象外」でもあります。

日本では、銀行が破綻しても1,000万円までは元本が保護されます。

これを「ペイオフ」と言います。

しかし、外貨預金はこのペイオフの対象外です。

つまり、銀行が倒産した場合、あなたの外貨資産は守られません。

銀行に預けているからといって、元本が保証されているわけではないのです。

まあ、日本で銀行が破綻するということはほぼありませんので、ペイオフについて心配する必要はないですけどね。

★海外の銀行で口座を開くことはできる・・でも

ということで、日本の銀行で「外貨定期預金」をするのはあまり合理的ではないことを理解していただけましたでしょうか。

ならば、外国の銀行に口座を開き、直接入金、送金すればいいではないか。

そう思いますよね。

実際、それは可能です。

最も一般的な方法は、現地へ行って口座開設することです。

口座を開設した後は、日本から送金できます。

しかし、送金には手数料がかかります。

例えば、100万円を米ドルに換えて海外口座へ送る場合、

送金手数料 3,000円

中継銀行手数料 2,000円

為替コスト 約1万円

とすると、合計1万5千円前後になります。
これでは、定期預金で受け取る利息が吹っ飛んでしまいます。

意味がありません。

現地に行って、直接入金すれば手数料はかかりません。

しかし、往復の飛行機代を考えるとあまりに非合理的です。

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しかも、近年は「非居住者は不可」という銀行も増えています。

さらに、昔に比べるとマネーロンダリング対策が厳しくなっています。

つまり、日本在住者が外国の銀行口座を開設するハードルは高くなっているということです。

こういった事情もあり、一般の個人投資家が海外銀行口座を開くメリットが小さいのです。

こうした諸々の事情があり、外貨定期預金についてはあまりおすすめできないということです。

しかし、海外銀行の金利の高さは魅力的です。

他に方法はないのでしょうか。

実は、証券会社を通して外貨建てができるのです。

しかも、安い手数料で。

これは、退職金運用に向いています。

そのことについては、次回お話します。

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