個人向け国債のススメ~シニアにとって超安全な退職金運用~
★元本保証でなきゃいやだ!という方へ
前回は、退職金の運用について、まだ決まらない間は「定期預金」で、資産を守ろうと言うお話をしました。
https://note.com/embed/notes/n983753adf897
今回は1歩進んで、
「まだ本格的な退職金の運用は決まっていないけれども、ずっと定期預金では物足りない」
そう考える方に対してお勧めする資産運用の方法についてお話をします。
元本が保証され、尚且つ資産運用ができる。
そんな運用方法があるのか?。

そう思いますよね。
あるんです。
それが「個人向け国債」です
「個人向け国債」は、投資初心者からシニア世代まで、誰もが安心して利用できる仕組みとして設計されています。
★国が国民からお金を借りる
例えば、家が台風によって大きな被害を受けたとします。
修復にはかなりの費用がかかることから、銀行から借り入れをし、それを修繕費に充てました。
借り入れですので、将来、利子をつけて返済することになります。
この場合、銀行は、
「貸したお金を返してもらう権利」
「利子をいただく権利」
が生じます。
この権利を「債権」といいます。

これを国に当てはめてみます。
例えば、国が新しい鉄道の敷設、学校や病院の建設といった公共サービスや設備の充実を図りたいとします。
でも、税金だけでは足りない。
そこで、仕方なく、国民からお金を借りて不足分を補います。
※ちなみに外国人でも日本国債を購入することは可能です。
この場合、国民は、
「返してもらう権利」
「利子をいただく権利」
が得られます。
国が借金をするために発行する債券を「国庫債券(こっこさいけん)」といいます。
略して「国債」と言います。
これが国債です。
国が責任を持って元本と利子の支払いを約束します。
ですので、極めて信頼性の高い金融商品と言えるのです。
★日本の国債は安全か
でも、国の財政が厳しくなれば、デフォルト(債務不履行)もあり得るのでは?
そう考える方もいるかもしれません。
可能性としてはあります。
事実、ギリシャ国債、ロシア国債、アルゼンチン国債は過去にデフォルトに至ったことがあります。
古くは、現在の中国政府の前身である清朝が発行した湖広鉄道金貨債券。
1930年代以降に利払いが停止し、事実上のデフォルト。
現在でも債権者団体が中国側に返済を要求しています。
しかし、中国政府は「現政府とは関係ない」と、無視し続けています。
ちなみに、日本は、日露戦争の戦費を調達するために発行した多額の国債を、1986年までにすべて完済しています。

そして、日本国債の格付けは「A」〜「A+」と高く評価されています。
ということで、日本の国債は限りなく安心・安全といえます。
★個人向け国債の「3つの大きな安心」
次に、国債の種類とメリットについてです。
個人向け国債には、3種類あります。
〇変動10年
半年ごとに金利が見直されるタイプです。市場金利が上昇すれば、それに合わせて受け取る利子も増える仕組みです。
〇固定5年
発行時の金利が5年間変わらないタイプです。
〇固定3年
発行時の金利が3年間変わらない、最も短期のタイプです。
投資と名のつく商品はすべて「元本割れ」のリスクがあります。
しかし、個人向け国債にはその心配がありません。
とは言え、市場の金利が下がってしまうと、国債の金利も下がってしまいます。
これについても、国債においては最低金利が保証されています。(0.05%)
逆に、物価が上がっていけば国債の金利も上がっていきます。
物価が上がってきている現状を見ると、今後金利が下がっていく可能性は大きくないと推測されます。
あと、少額からスタートできるのも安心材料です。
最低1万円から購入できます。

最初から大きな資金を投入することなく少額から始めて、慣れてきたら徐々に投入資金を大きくしていくことができます。
★国債はローリスク、ローリターン
こうした安全性が確保されている一方で、デメリット、または不便な点もあります。
まず、国債には定期預金と似た設定期間があります。
そして、発行後1年経過するまで中途換金できません。
ですので、
「満期までお金が動かせないのは不便だ」
そういう方もいるでしょう。
1年経過すれば中途解約は可能です。
ただ、いつでも換金できる株式と比較すると、不便であることは確かでしょう。
あと、投資としてのリターンは高くありません。
ローリスク、ローリターン。

株式運用などと比較すると、個人向け国債で見込まれる利益は決して大きくありません。
例えば、全世界株式インデックスファンドの平均利回りは6~8%程度あります。
S&P500も、7~10%程度の平均運用利回りがあります。
一方、国債の利回りは、2026年6月時点で、
変動10年が1.74%、
固定5年が1.86%、
固定3年が1.51%
と、かなり低めです。
しかし、
「大切な資産を絶対に減らしたくない」
「まずは安全な場所にお金を置いておきたい」
という人にとって、元本が保証される個人向け国債は非常に有力な選択肢となります。
★今後も金利は上がり続けるであろう
現在、金利上昇を背景に「個人向け国債」が特に注目を集めてきています。
2026年6月募集分では「固定5年」の金利が1.86%に達しています。
これは過去最高水準の利回りです。
そして、日本銀行の利上げや国債買い入れの減額、および底堅い物価・賃金の上昇を背景に、
長期金利は今後数年間でさらに上昇すると予想されています。
もし興味を持たれたなら、財務省のホームページをチェックしてみてください。
知る|個人向け国債|財務省「教えて!コクサイ先生」では、個人向け国債のあれこれをイチから学べるページです。「知る」では、国債とは?国債のしくみ、国債www.mof.go.jp
このサイトでは、「受け取り利子シミュレーション」を行うことができます。
自分の投資額に対してどれくらいの利息が受け取れるのかがわかります。
まずは自分にとって、どのタイプが適しているかシミュレーションすることから始めてみてはいかがでしょうか。
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