生命保険への加入⑤~夫婦ともに教職員の場合~
★事例:夫婦ともに教職員(30代後半~40代)、子ども二人(小学生)
資産形成を進めていくうえで、
民間の保険が
家計の固定費として立ちはだかる状況について、
いかに改善していけばいいのか、
についてシリーズでお話ししていますが、
今回が最後です。
今回は、ご夫婦で、お子様のいる場合の
民間の保険について
考えてみたいと思います。
今回は弊社が相談し、
ライフプランニングをさせていただいた
ケースについて事例としてご紹介します。
大阪市に住んでいる
ご夫婦で、仮にBさんご夫妻とします。
ともに教員です。
Bさんご夫妻も
教職員によくあるパターンで、
結構な数の民間の保険に加入されていました。
医療保険、がん保険、
個人年金保険など、
月々の保険料は15万円以上になっていました。
まず、お二人には、
公立学校共済組合の保険について、
いかに手厚い内容であるか
について詳しくお話ししたことろ、
これら民間の保険を
すべて解約したいとおっしゃってきました。
多くの方は、
一度民間の保険に加入すると、
解約する場合、多少損をするので、
解約を躊躇するのですが、
Bさんご夫妻の場合は、
民間の保険について、
いろいろ勉強していたようで
ご決断が早かったのです。
ただし、お子様二人を
私立の中高一貫に進学させたいという
考えをお持ちでしたので、
弊社からは、
10年満期の「定期保険」への
加入をおすすめさせていただきました。
定期保険とは、
保険期間が定められている生命保険で、
いわゆる「掛け捨て」の保険です。
ご夫婦ははじめ、
「掛け捨て」の保険について
ネガティブな印象をもたれていましたが、
設定された期間中に、
死亡や高度障害の状態になった場合に、
保険金が支払われるということや、
貯蓄型の生命保険に比べて、
月々の保険料が格段に安くなること、
また、保険料の支払期間も
お子さんが
大学を卒業するまでの短期であることなど、
説明させていただいたところ、
納得いただけました。
★「終の棲家プラン」とは
ご夫婦は、持ち家の購入も
考えておられましたが、
弊社がおすすめする
「終の棲家プラン」について
お話ししたところ、
そのプランを実践されることを
選択していただきました。
その、弊社の考える
「終の棲家プラン」とは、
ざっくり言いますと、
お二人のお子さんが独立するまでは、
賃貸を続けます。
そして、お子さんが
大学を卒業し独立した時点で、
夫婦で住む持ち家を購入するというプランです。
このプランは、
公立学校の教職員であるという
特性を利用したものです。
具体的に説明してみます。
★「へき地勤務」もプラスに
まず、お二人は公立学校の
教員ですので、
賃貸の場合「住居手当」が支給されます。
持ち家を購入してしまうと、
この「住居費」の支給はなくなる上に、
ローン返済や固定資産税、
修理費など、支出も多くなります。
ですので、その間は、
賃貸を続けながら、
「住居手当」で住居費を節約するのです。
自治体によっては、
一度は「へき地勤務」が
義務として課されている場合があります。
その場合は、できれば、
夫婦、お子さんともに、へき地に住むのです。
へき地には教員宿舎などもあり、
家賃も安いですし、
へき地手当も支給されますので、
子育てをしながら
資産形成を進めることができます。
持ち家だと、これも難しくなります。
★「教育資金贈与の特例」とは
現在、お二人は、2LDKに
お住まいで、
かなり手狭だとはおっしゃっていましたが、
お二人のお子様が
大学に進学するまで、あと10〜15年くらいです。
この間に、住居費を浮かし、
その分を貯蓄、
または投資に回していくのです。
資産形成には
いろいろな方法がありますが、
基本的には、NISAとiDeCoで考えます。
毎月、夫婦それぞれが、
NISAに4万円、iDeCoに2万円
合計12万ほどを積み上げた場合、
年利3%で運用できたとしたら、
20年後、お二人の合計資産は
4000万円ほどになります。
お子さんが、大学に進学する場合、
このうちの2000万円を
4年間の学費に充てていきます。
NISAの運用を止めたくない場合は、
一端、教育ローンで対応し、
後々、返済する方法もありですし、
祖父母に資産がある場合は、
孫やひ孫の教育資金として、
贈与を行う場合に、
1,500万円までが非課税となる
「教育資金贈与の特例」という制度もあります。
こういった方法で、
お二人のお子さんが独立するまで
何とか賃貸住宅で過ごし、
その間、資産形成を進めていくのです。
そして、めでたく
お二人のお子さんが独立したあたりで、
NISAで積み上がった資産を活用し、
持ち家を購入するのです。
賃貸生活で、
何度か引っ越しをしたことで
物は減っているはずです。
そしてお二人が心地よく住めて、
清掃や維持費に、時間やお金のかからない、
お手頃な物件を購入するのです。
これが弊社の推奨する
「終の棲家プラン」です。
★将来の介護費用も万全
このプランだと、
退職時には、持ち家があり、
iDeCoで積み立てた資産もあります。
加えて、退職金が
夫婦で合計4,000万円ほどになるはずです。
これだけあれば、
将来、介護が必要になった時にも
だれにも迷惑をかけることがありません。
いかがでしょうか。
これなら、民間の保険は、
定期保険のみで済みます。
あくまで、一つのモデルとしての
提案ですが、
合理的なモデルだと思っています。
ぜひ、ご一考いただければと思います。
5回にわたって
民間の保険について
シリーズでお話ししてきました。
保険や投資は、
個々の状況によっていろいろですので、
私がお話しした内容のみが
正解ではありません。
しかし、どのような保険に
加入すべきなのか、
または、どのような保険は
必要ないのか、
そういった判断に迷った時の
参考にはなったのではないかと思っています。
ご自分でもいろいろ調べてみてください。
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