優れた校長先生を見分けるたった一つのポイント

★経営者の優劣は全体把握の力で判断できる

さて、今回は結論からお話しします。

もし、あなたの学校の校長先生が優れているかどうかを判断するとしたら、

「授業観察」「授業巡視」「教室巡回」をどれだけ必死にやっているかどうかに尽きます。

言うまでもありませんが、学校の良し悪しの判断材料は、経営者である校長先生の動きにあります。

その動きの中で、最も重要な行動が「授業観察」「校内巡視」です。

経営方針の内容が第一ではありません。

もちろん経営方針は大事ですが、その方針が、どのように実行されているかを確認する、観察する作業がなければ、方針は「絵に描いた餅」になるからです。

たとえば、校長先生の学校経営方針として、めざす生徒の育成を「支え合う生徒」としていたとします。

そうであるなら、授業の中で、

「教え合う」
「意見を交わす」
「個々の強みを活かし合う」
「弱点を補い合う」

といった具体的な学習活動があるべきです。

しかし、実際にそのような授業が行われているのか、確認しない限りわかりません。

画像

単に授業が行われているだけでは、めざすゴールにたどり着くことはできないのです。

経営の方針、具体的な取組が担保されていること、つまり「実行」されていることを確認する作業が必要なのです。

その確認、観察が、校長先生による日常的な「授業観察」「校内巡視」です。

先生方の普段の授業を校長先生が見て回る行為です。

都道府県によって「授業観察」「校内巡視」「授業巡回」などと、その呼称は違うようです。

ここでは、「授業観察」に統一してお話をしていきます。

★校長の職員に対する「ネグレクト」とは

これほど大事なタスクである校長先生による授業観察ですが、

現役の先生方に聞くと、学校によっては、ほとんど授業を見に来ない校長先生がいるようなのです。

私は、こういった先生方の日々の授業を観察しない校長先生は、

職員に対して「ネグレクト」しているのと同じことだと捉えています。

画像

その理由についてお話しします。

授業観察は、たとえるならば家庭における子育てと同じです。

家庭では、保護者は、毎日、子どもに対して声かけをします。

そして、食事をあげ、礼儀作法を教えます。

いいことがあった日は共に喜び、悪いことが起きた時は、一緒に悲しみ、励ますなど、喜怒哀楽を共にします。

保護者の子どもに対するこうした毎日の営みが、子どもの心の安定を築き、
自立し、豊かな人生を歩む力となるのです。

こうした親としての一連の行為が欠損している状態を「ネグレクト」と言います。

★「授業観察」は家庭での子育てと似ている

この家庭での子育ての流れを「授業観察」になぞらえてみます。

まず、管理職が授業を観察するという行為は、先生方の「見守り」でもあります。

授業はうまくいっているか。

生徒との関係はうまくいっているか。

体調は大丈夫か。

授業を見れば個々の教師の状態はすぐにわかります。

その状況を理解し、相談に乗ってあげたり、適切な支援をしてあげること、
教職員に安心感をもたらします。

また、良い授業をしていれば、その要因を面談などの際に、具体的にフィードバックし承認してあげます。

そのことにより、授業力も向上しますし、仕事に対する意欲も向上していきます。

このように、校長先生が授業観察を行っていくと、職員のやりがいにもつながり、互いの連携関係も円滑になっていくのです。

いわゆる「ウェルビーイング」な環境を職場に醸成することができるのです。

画像

授業観察がないということが、職員に対する「ネグレクト」のようなもの、と私が言っている意味をご理解していただけるのではないかと思います。

あの京セラの故稲盛和夫氏は、会社経営とは、

「全従業員の物心両面の幸福を追求すること」

「人類、社会の進歩発展に貢献すること」

だと語っておられました。

学校の経営者も同じだと思います。

そのための行動指標が「授業観察」なのです。

とはいえ、忙しい管理職の業務の合間をぬって授業を観察するということは
結構骨の折れるタスクです。

ですので、できましたら、国、都道府県、市区町村の教育委員会と連携できればいいなと思います。

そうすることで、相乗効果が生まれ、校長先生方が授業観察に価値をおいて取り組んでいけるのではないでしょうか。

★取組事例

国、県を挙げて取り組むことができればベターです。

教員の指導力の維持・向上のための取組(文科省)

福岡市立学校教員の指導改善研修に関する規則(福岡市)

福岡市立学校教員の指導改善研修に関する規則www.city.fukuoka.lg.jp

管理職による授業観察実践事例集 – 島根県教育センター(島根県)

管理職による授業観察(沖縄県)

ちなみに教頭や副校長と連携して行えば、さらに効果的です。

教頭のおしごと歳時記 1学期編─「校内巡視」 | みんなの教育技術校内巡視は、教頭職の大きな仕事の一つです。教職員からの報告を得るだけでなく、自ら情報をゲットする最大の仕事です。巡視を行うsearch.app

最後までお読みいただきありがとうございます。

よろしければ下記のサイトもご覧ください。

●無料メルマガ登録:https://my142p.com/p/r/A78JnRVw

●note:https://note.com/rosy_stork651/

●音声配信stand.fm:https://stand.fm/channels/66bc4832dc616cb3f4a66474

●X(旧Twitter):https://x.com/gracia4041

●Instagram:https://www.instagram.com/gracia_okane/