スウェーデンを追ってはいけない!日本がデジタル教科書を推進すべき理由

★デジタル化否定のスウェーデン

昨年、スウェーデンが教育におけるデジタル化政策を見直しすというニュースが流れ話題になりました。

特に、デジタル教科書から紙の教科書への回帰を進めているという報道がされています。

そして、その報道に影響を受けた方々が、日本もアナログに戻すべきだ
という意見が散見されるようになっていました。

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そんな中、日本政府は先日、「デジタル教科書」を正式な教材とする学校教育法改正案を閣議決定しました。

2030年度の本格導入を目指すとのこと。

正直、私はほっとしました。

それで、今回は、スウェーデンにおける報道の背景。

そして、日本はその流れを追従してはいけない。

むしろ、日本における教育DXについては、まだまだ推進が足りない。

そんなお話をします。

★ICTで学力低下

では、そもそもスウェーデンではどのような根拠を基に、アナログ回帰を図っているかと言いますと、

まず、「学力低下につながった」とする指摘です。

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たしかに、スウェーデンは、国際学力調査(PISA、PIRLSなど)における成績は低下傾向にあります。

とくに、デジタル化が進んだ世代でこの傾向が顕著であるとも指摘されています。

また、スウェーデンのカロリンスカ研究所が、2023年8月に、「学校におけるデジタル化によって期待されるプラスの効果は実証されていない」

という声明を発表したことや、スウェーデン小児科医会も、「幼児がタブレットを使いすぎると注意力や睡眠に悪影響が出る」と警告したことなども影響を与えているようです。

★教育現場からの声

また、現場の教師からも、

「デジタル機器の使用によって生徒の集中力が持続しなくなってきている」

「タブレットやスマートフォンが原因で、授業中に気が散る」

「デジタル教材では、内容にばらつきがあり、学習格差が生まれる」

などの声も上がっているようです。

さらに、一部の研究者からは、

手書きによる記憶定着の重要性を見直そうという報告もあるようです。

こうした学力低下の問題や、教育専門家の声を受け、スウェーデン政府は
「デジタル最小限主義」を宣言しています。

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特に、小学校低学年では紙の教科書と筆記を優先する方針に転換し、一部の自治体では、すでに紙の教材を全面復活させています。

★スウェーデンの報道の疑わしさ

こういったスウェーデンの報道により、日本においても教育DXを推進することを疑問視する声もあります。

このスウェーデンの方向転換を日本はどう受け止めるべきなのでしょうか。

まず、スウェーデンの報道について誤解してはならない点は、スウェーデンの「脱デジタル化」は、あくまでも、

「デジタル教科書の使用を見直し、紙の教科書を再評価する」

というものであり、

「ICT全般を否定し、タブレットや端末そのものを教育現場から排除したい」

というわけではないという点です。

あと、スウェーデンがICT化を進めていたのは、2000年代後半からと、かなり早い時期からの取組であり、その頃と現在では、教育を取り巻く環境がかなり異なっています。

単純に、ICT化が「学力低下をもたらした」とする論には疑わしい面もあるのです。

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スウェーデンの報道は、教育DXのあり方について一石を投じるものですが、日本が教育DXを中止、または遅らせることがあってはなりません。

少なくとも私はそう考えています。

いくつかその理由を挙げてみます。

★子どもたちが社会に適応できなくなる

まず、個々の学習進度や理解度に応じた個別最適化された学びが進められません。

ネットを介して、様々な学びの機会が提供される中で、日本だけが、
一斉指導や講義形式の学びで留まっているわけにはいかないでしょう。

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教育DXに躊躇することで、最新の教育技術や世界中で進む教育改革の潮流から取り残されるリスクがあります。

また、企業や社会全体がデジタル化・AI化を進める中で、学校だけがアナログでは、子どもたちが社会に出たときに適応できなくなります。

さらに、日本の子どもたちが、世界と渡り合っていくためには、ICTを使いこなせることが、今後必須のスキルになっていくはずです。

★日本人は北欧を礼賛しすぎ

繰り返しになりますが、スウェーデンの事例は、デジタル技術の「使い方」や「バランス」の重要性を示唆するものですが、デジタル技術そのものの
有用性を否定するものではありません。

そもそも、日本人はなぜか北欧の国々の動向に影響されがちです。

とくに教育については、北欧を礼賛する傾向が強く、冷静に判断できない場合が多いように思います。

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日本人が大好きな北欧であっても、すべてが正しいわけではありません。

冷静に事態を分析し、判断する必要があります。

これこそ、ITリテラシーを高め、多角的に考える思考を育成すべき理由でもあります。

とにかく教育DXは止めてはいけません。

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