管理職、やってみましょう!
よく相談を受けるのが、「上司に管理職試験を進められているが迷っている」というお話です。
そりゃ迷いますよ。
校長先生、教頭先生を観察していると、
いろんな意味で「私にはできそうもない」と思ってしまいますから。
でも、結論を申し上げますが、可能なら管理職を目指した方がいいです。
理由は2つあります。
1つは「資産形成に有利」だということ。
2つ目が「セカンドキャリアに有利」であるということです。
詳しく説明すると長くなるので、ここでは簡潔に説明します。
詳しく知りたい方は私の拙著「教師よ資産をつくれ」をお読みください。
まず「資産形成に有利」とは、どういうことかといいますと、「管理職手当」です。
たとえば、東京都の教員の管理職手当は、校長: 104,500円、副校長・教頭: 80,700円です。
自治体によって異なりますが、一般教諭の手当と比べると高いです。
あと、不動産投資などで銀行から融資を受けたい場合にも、
管理職は信用力が高いので、通りやすくなります。
2つ目の「セカンドキャリア」に有利とは、どういうことかといいますと、
「経営力を身に着けられる」ということです。
セカンドキャリアで何を目指すかにもよりますが、
何をするにしても「戦略的思考」「調整力」「交渉力」「人材育成能力」
などの力は不可欠でしょう。
一つの組織の経営を経験することで、
こうした能力を自然に身に付けることができます。
人間的にも一回り、二回り成長します。
学級担任、教科指導、部活動指導など、
子どもと直接かかわる仕事は楽しいですし、やりがいもあります。
ただ、私の感覚では、ほとんどの教師は40代半ばから、その実力が低下していきます。
50代からは変化に対応することも難しくなります。
あくまで私の肌感覚での話なので、ご容赦ください。
しかし、一旦下り坂に入ったかに見えた方々が、
管理職を経験すると、その成長曲線が上向きになった方々を多く見てきました。
私はこれを「成長レバレッジ」と呼んでいます。
成長が倍速化するのです。
教師としては、成長速度が停滞していたものが、
管理職というポジションに就いて、第二の成長期に入る感覚です。
なので、管理職を目指すかどうか迷っている方は、
できるだけチャレンジすることをおススメします。
でも、「私には管理職の資質はありません」とみなさんおっしゃいます。
心配ありません。
ある程度学級経営ができた方に、管理職が勤まらないという方はいません。
「経営」という視点からすると、「学級経営」も「学校経営」も似たようなものです。
そもそも、「管理職になって後悔している」という方に会ったことがないんですよ。
おそらく、それは、管理職の経験を通して、成長ができたという感覚があるからでしょう。
直接子どもたちを育てる立場ではなくなりますが、教職員を育成していきますので、
間接的に子どもたちを育てることにもつながります。
なので、迷っている方は、ぜひ管理職にチャレンジしていただければと思います。
よろしければ下記のサイトもご覧ください。