「傷つきやすい人」は早めに対処法を身に付けるべき
人は大きく「鈍感」と「敏感」に分けられる
誤解を恐れず言わせてもらいますと、
世の中の人を大きく分けると
「鈍感な人」と「敏感な人」に分けられると思います。
(敏感は繊細と同義と考えてください)
そして、人間関係に悩まされている多くは「敏感な人」です。
私は教師をしていましたので、
多くの子どもたちや教師を観察してきました。
また、保護者や地域との
関わりを通して、多くの大人の観察もしてきました。
そのうえで、
かなりざっくりした分析ですが、
人を大きく分けると
「鈍感な人」と「敏感な人」に
分けられるという結論に至りました。
なんとなく、
そうではないかと思ってはいましたが、
このことに確信をもてたのは50代後半くらいからでした。
私は、どちらかといえば
「敏感な人」に属していると自分では思っています。
なので、今まで「鈍感な人」に、かなり傷つけられました。
おそらく、私以外の多くの
「敏感な人」たちも、毎日のように鈍感な方々の些細な言葉や、
態度に傷つけられているのだと思います。
なぜ自分の周りには、
このような人たちが多いのかなんて、
思ってしまうこともあるでしょう。
人の性質は簡単には変わらない
で、「敏感な人」は何を
考えるかといいますと、
「鈍感な人」の変化に期待してしまうのです。
この人もきっといつか、
私を傷つけたことを後悔してくれる。
私にとった態度について
反省し、改心してくれる。
結論から言います。
そのような期待は永遠に訪れません。
鈍感な人たちは、自分たちが鈍感だと気づいていません。
そして、永遠に気づくこともありません。
鈍感だった人が、敏感な人になることはありません。
なぜなら、なぜなら、
こうした性質というのは、生まれ持った性質だからです。
体格や肌の色、運動神経といったような
遺伝的な要素と同様に、性格もほぼ生まれ持った性質の一つです。
『遺伝子の不都合な真実-すべての能力は遺伝である』
安藤寿康著(ちくま新書)にも、
そのようなことが書かれていますし、多くの研究結果からそのことがわかっています。
しかし、そのことを大っぴらに主張しすぎると、
人権擁護のポリコレにひっかかるので、みんな言わないだけです。
なので、相手に変わってほしいという期待はもたないことです。
「すみませんでした~」なんて
改心するなんてことは、滅多にありません。
実社会はドラマとは違います。
40年ぶりの再会、、何も変わっていない!
私は今年60になりますが、
1年程前に大学同期の友人に40年ぶりに会ったのです。
あまり、会いたいと思う友人ではありませんでした。
なぜかといいますと、
彼は明らかに「鈍感な人」に分類されるからです。
悪いやつではありませんが、
大らかさが行き過ぎて、
言葉や態度に相手への配慮が欠けるのです。
案の定、2〜30分話しているだけで、
40年前とほぼ変わらない
ものの言いようと、振る舞いが透けて見えました。
もちろん、彼も社会の荒波に揉まれながら
過ごしてきたのですから、
それなりの大人としての風格や年相応の礼儀を身に付けていました。
しかし、人の性質の根本は
変わることがないということを、
彼との再会であらためて認識させられました。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
では、「鈍感な人」に
傷つけられないためには、
どうしたらいいのでしょうか。
孫子の兵法ではありませんが、
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」です。
まずは、鈍感な人の特徴を確認しておきましょう。
彼らにも良い点はあります(笑)。
ただ、その多くは「自分にとって良い点」です。
たとえば、 小さなことに
一喜一憂せず、おおらかなので、
ストレスを感じにくい傾向があります。
人を簡単に傷つけたりはするのですが、
本人自体はほぼストレスフリーです。
これは、かなりの長所ですよ。
うらやましくなります。
私が人事異動で指導主事に
昇任したとき、ある同僚からこんなことを言われました。
「上昇思考の人はいいよね。
給料も上がるし、名誉もいただけるし。」
敏感な私にとって、
宣戦布告としか受け取りようのない言葉。
心の中では、ふつふつと怒りが
沸いていたものの、その言葉に対して、
「上昇思考なんかないよ」なんて
笑顔でさらりと返している自分がいました。
なぜ、自分の怒りを本音で相手に
発することができないのかと、自己嫌悪に陥ったりしました。
しかし、それで良かったのです。
その鈍感な同僚と、
3年くらいのちに何かの会合でばったり会ったのです。
彼は、会場で私の顔を見つけると
表情がパッと明るくなり、
満面の笑顔を向けて、私に声をかけてきたのです。
「いや〜久しぶり。元気だった〜。また今度飲もうよ。」
唖然としました。
3年前、私に対してどんな言葉を
投げつけていたのかなんて、覚えているようすがまったくありません。
それどころか、親しげに「今度飲もうよ」なんて言ってくる。
自分の耳を疑いました。
「腹黒か」とも思いました。
しかし、その言葉には
ほとんど曇りがなく、本心であろうことが伝わってきました。
実際に、いつ飲める?
みたいな連絡がLINEで来たりしましたから。
さすがにそこまでお人好しではない私は、
なんやかんやと飲みの誘いを避けて、
結局飲むことはありませんでした。
この人に限らず、
「鈍感な人」のこういった傾向はいくつも見てきました。
彼らは、人を傷つけますが、
そのことを自覚していません。
なので、傷つけた相手に対して、
平気で笑顔で、声をかけてこられるのです。
他人の評価や感情にも振り回されにくく、心の負担が少ない。
なので、精神的にも安定している。
この性質、「敏感な人」たちからすると、
不思議に思うのと同時に、
少し「うらやましい」と思ってしまいませんか。
なので、こういった
「鈍感な人」に対しては、
まずは過剰反応することなく、さらりとかわすのが一番です。
とはいっても、難しい場合もあります。
このことについては、また別の機会にお話しします。
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