NISAやめたほうがいい?~あまりにひどい不安のあおり方~
岸田首相、けっこういいことしました!
岸田首相が総裁選に出馬しないという決断をしました。
まあ、かばいたいわけではありませんが、けっこういいこともやってるんです。
その中で最も評価されるのは「新NISA」でしょう。
通常、投資をして利益が出た場合、利益に対し20.315%の税金が課せられますが、NISAなら税金がかかることはありません。
たとえば500万円の利益が出たとして、通常は約100万円の税金がかかります。
それが、まったくの非課税ですよ。
すごいですよね。
岸田首相よくやった!と言いたくなります。
もちろん、うがった見方をすれば、将来年金の足りない分は、自分で資産運用してください、とのメッセージともとらえられます。
とはいうものの、何の手立ても講じてくれなかったらどうしようもありません。
ネガキャンに惑わされてませんか
ということでNISAはじめてますか。
まだ?
もしかしたら、ネット上のネガティブキャンペーンに惑わされていませんか。
どんなことでもそうですが、新たなことをしようとすると、「こんなデメリットがある」「あんな弱点がある」とか、とにかく不安をあおってくる方がいるんですよね。
マイナンバーカードだってそうですよ。
早くデジタル化してもらった方が便利なんですから。
まあ、マスコミについては、その役割が「権力の監視」ですから、
基本的にすべての政策について、マイナス点を含めた報道をしなくてはならないことは理解できます。
しかし、金融アナリストやファイナンシャルプランナーといった、
金融のプロといわれる方々の中に、やたらと不安をあおる方がいます。
私は、その方々の意図を掴みかねるんですよ。
あまりにひどい!「NISAやらないほうがいい」理由分析
次の内容は、ある金融アナリストが自身のブログで述べていた「NISAをやめたほうがいい4つの理由」です。
あまりに突っ込みどころが多いので、ちょっと解説してみます。
NISAやめろ!その1【自分の資産をすぐに増やすことができない】
当たり前です。
投資した資産が、一朝一夕にして増えるのだとしたら、そんなおいしい話はないでしょ。
NISAのうまみは、積み立てながら、ドルコスト法を生かして、
ゆっくりと増やせるところです。(まあ、減ってしまうリスクもありますが)
たしかに、一般の投資なら、1年間の投資枠がありませんので、多額の資金を一気に投資することで、一攫千金も可能でしょう。
しかしながら、ほとんどを失ってしまうこともあるのです。
あたかも、NISAでなければ、
すぐに増やせるがごとくの話は、それこそ危ない話です。
すぐに増やせる投資があるなら、教えてもらいたいくらいです。
NISAやめろ!その2【元本保証ではないため、投資した額を下回る可能性がある】
元本の保証がない、そもそも、それが投資ですから。
元本保証のある投資なんてないでしょ。
おそらく「国債なら元本を割ることもなく安心」と言いたいのでしょうが、
だからNISAはやめた方がいい、というのは暴論ですよ。
資金力があって、利子だけいただければいいと考える方ならそれもいいでしょうが、
平均的な所得の方に、NISAはやめて国債を買いなさいなんて言いますか。
国債をちまちま買っても、老後のための「資産形成」に備えるのはむずかしいことは
アナリストさんならわかっているはずなのに、
なぜそんなことを言うのかまったく理解ができません。
NISAやめろ!その3【成長しない資産に投資をしてしまう可能性がある】
当たり前でしょう(笑)
「成長する信託(株)」「成長しない信託(株)」が最初からわかる人なんているんですか。
投資ファンドのファンドマネージャーすら、大きな損失を出したりするのです。
だからこそ積み立て投資をするんですよね。
勝つこともあれば、負けることもある。
それを均して、最終的に利益にするんです。(ならないこともありますが)
NISAやめろ!その4【初心者向きではない】
では、どんな投資が「初心者向き」なのか教えてほしいです。
こんな理由でNISAをやめなさいなんて、ほんとあきれます。
何をするにしても、最初はみんな初心者です。
最初からうまく自転車に乗れる子なんていませんよ。
「自転車は転んだりすると怪我をするから乗ったりしてはいけません」
なんて子どもに言いますか。
親が自転車の後ろをつかんであげたり、転びそうになったときに、
すぐに支えてあげられるように傍についてますよね。
NISAも同じです。
一人ではコケることもあるでしょう。
だからこそ投資信託で、運用をプロに任せているのです。
そうしながら、ゆっくり時間をかけて投資を理解していくのです。
私はリンゴの木を植える
ということで、評論家のみなさんの、
あまりに非論理的な「NISAはやめなさい」に、あきれるばかりです。
確かに、極端な話で言うと、世界的な大恐慌が起きたり、
世界規模の自然災害が起きたり、宇宙人が襲来したりといった(笑)、
とてつもない大惨事が起きたなら、投資したすべてを失う可能性はあります。
でも、「そんな日が来たら怖いからNISAはやめておきます」なんておかしくないですか。
未来のことを確実に予測するなんてことはムリなんです。
ドイツの宗教家、あのマルティンルターさんは、
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える。」
と言っています。
名言ですよ。
明日のことはわからないのです。
ならばより良い未来を信じて、こつこつと投資を継続しましょう。
あくまで、無理のない方法で。
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