映画「ロストケア」で考える人生の終焉
Amazonプライムで『ロストケア』という日本映画を観ました。
軽くあらすじをお伝えしておきます。
民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見されます。
検事の大友秀美(長澤まさみ)は、調べを進めるうちに、
その訪問介護センターの担当する老人の死亡率が異様に高いことに気付きます。
そして、その施設の介護士である斯波宗典(松山ケンイチ)が
殺人犯であることを突きとめます。
しかし彼は、介護家族から慕われる心優しい青年でしたので、その動機が謎でした。
検事と殺人犯の正義がぶつかり合いながら、人間の死と尊厳について迫っていきます。
考えさせられる映画でした。
観終わって、2つのことを考えました。
1つは、「生きがい」についてです。
当社では、教師のみなさんに
セカンドキャリアに挑戦してもらいたく、
資産形成の支援をさせていただいています。
それは、単にセカンドライフ(老後)を
豊かな時間にしてほしいという思いだけではありません。
セカンドキャリアに「生きがい」を求めることで、
健康寿命を伸ばしたいという意図もあるのです。
認知症を含む、老化による病には抗えないものもあります。
しかし、専門家によりますと、
生活に張りや生きがいをもつことで、
その発症を防いだり、遅らせる効果はあると聞きます。
人生100年時代、その後半戦を、
できるだけ病を避けながら、生き生きと暮らしてほしい。
そのために、現役のころから、
セカンドキャリアについて考えてほしいと思います。
2つ目は、介護という問題です。
当社のおすすめする「資産形成」は、
あくまで「セカンドキャリア」に向けて、
そしてその準備としてです。
ですが、場合によっては、それが自分や家族、身内を守るために
活用されることもあっていいのです。
たとえば、この映画でも、
長澤まさみさん演じる大友秀美の母、大友加代(藤田弓子)は、
娘に介護の苦労はさせまいと自ら老人ホームに入居します。
公的な施設である「特別養護老人ホーム(特養)」は、
要介護3以上という厳しい条件があり、
だれでも入居できるというわけではありません。
しかし、余裕資金があり、ある程度の支出が可能であれば、
入居できる施設の選択肢も広がります。
現役の教師のみなさんにとって「介護」の問題は、
かなり先のことだと思いますが、いずれその問題に直面します。
ですので、「資産形成」は身を守る一助にもなるのです。
さて、この先は番外編的な話になりますが、
この映画のもうひとつの魅力は、
役者さんの「圧巻の演技」「円熟の演技」です。
私はテレビはほとんど観ませんので、
松山ケンイチさんや長澤まさみさんの演技を、久しぶりに拝見しました。
いや~、このお二人、
もう名優といっていい領域に達していますね。
若いころのお二人を知っているので、正直、この成長に驚きました。
また、脇役ながら、主役を食ってしまうレベルの熟練の味を醸し出しているのが、
坂井真紀さん、藤田弓子さん、柄本明さんです。
この方々に至っては、役者としてはもう神の域だと
表現してもいいのではないでしょうか。
一つひとつ年を取りながらも、しっかり階段を上り、
演技力を熟成させていく俳優としてのこの方々の姿勢。
「精進」という言葉は、この人たちのためにあるのではないでしょうか。
私も頑張らなくては!と思ったものの、
やはりビールを飲んで寝てしまいました(笑)。
ということで、本日は「生きがい」「介護の問題」
そして「仕事のスキルを熟成させていくこと」についてのお話でした。
よろしければ下記のサイトもご覧ください。
当社の本「還暦60歳kindleが叶えてくれた本の出版」