貯蓄だけで1億円達成した教員夫婦

株式会社グラシアは、先生方に60歳で退職し、
セカンドキャリアに挑戦しよう、
そしてその準備としての資産形成を進めよう、と呼びかけています。

資産形成を進めるにあたっては、まずは、投資積み立て投資、
場合によっては不動産投資も組み込みながら、
というパターンをおすすめしています。

ただ、中には「投資」はこわい!とおっしゃる方もいて、
シンプルに「貯蓄」だけで資産形成をすることはできないものか、
と聞いてこられる方もいます。

結論から言いますと、それは可能です。

その一例についてお話しします。

私の元同僚で、すでに退職した先輩がいます。

仮にA先輩としておきます。

A先輩は退職時に夫婦で1億の貯蓄がありました。

すごいですよね。

どのように貯蓄したのかお伺いしたところ、
その内容は、かなりストイックでした。

まず、夫婦とも教員でしたので、
その1人分の給料をすべて貯蓄に回したとのこと。

また、住居手当を受給するために家は購入せず、
現役の間はずっと賃貸。

そして、自家用車は家族で1台しか所有せず、
職場へは夫婦相乗りで通勤。

家族旅行は共済会等の宿泊補助を徹底的に活用。

職場の飲み会はすべて自らコーディネートし、
できるだけ安く飲めるお店を徹底して探す。

飲み会の行き帰りも、タクシーなどを利用することなく、
夫婦のどちらかに迎えに来てもらうか、もしくは徒歩で帰宅。

ときには、10キロ以上歩いて帰宅したこともよくあったようです。

こうした努力を積み重ね、
最終的に夫婦で1億円の貯金を達成したのです。

しかも、3人の子どもをすべて大学まで進学・卒業させています。

まさに「猛者」ですよね。

ただ、一人分の給料をすべて貯蓄に回したなら、年間500万と考えても、
本来20年で1億を達成できることになるはずなのですが、
実際には30年かかっています。

こんな猛者でも、計画どおりにはいかなかったということです。

いかに貯蓄のみで1億円を達成することが難しいかがわかります。

A先輩は、職場では明るく活力がある方で、
後輩の面倒見もよく、だれからも慕われる方でした。

生活費を切り詰めて苦しいこともあったはずなのですが、
きびしい節約・倹約をしているようにはまったく見えませんでした。

「つらいことはなかったですか」と聞いてみたところ、
「どんなことにも慣れるから不思議だよね」とおっしゃっていました。

それどころか、なかなか外食をしないので、
たまに外食をすると、そのおいしさは格別だったらしいです。

家族みんなが「おいしい、おいしい」と言いながら、
飢えているかのように食べていたようです。

あまりにおいしそうに食べるので、お店の方から
「こんなにおいしそうに食べてくれる家族は初めてです」
なんてお礼を言われたこともあったりしたそうです。(笑)

A先輩夫婦、子どもたちも独立し夫婦ともに退職したあとは、
マンションを購入し賃貸生活を卒業しています。

さらに、年に何回かの温泉旅行を楽しんだり、好きなミュージカルを観たりと、
まさに絵に描いたような悠々自適な生活をしているようです。

未だに自家用車は1台ですが、
結果的にどこに行くにも一緒ということが多く、
これも「夫婦円満」の秘訣だとのこと。

この先輩からの学びは、節約・倹約が日常になり、
習慣化されると、それがあたり前になり、
つらいと思わなくなるということです。

「お風呂に入るのは苦しい」
「寝る前の歯磨きがストレス」なんてグチをこぼす人はいませんよね。

習慣化されているからです。

どのようなことも習慣化されることで、
その行動があたり前のルーティンワークになるのです。

むしろ、無駄な出費を繰り返し、
それが習慣化してしまっているケースの方が多く、
そのことを問題視しなくてはいけないのかもしれません。

「投資の神様」と言われているウォーレン・バフェット氏も、
資産10兆円を超えるお金持ちでありながら、
倹約家であることで知られています。

氏は、1958年に3,1500ドル(現在のレートで換算すると約4000万円くらい)
で買った家に今でも住んでいて、
毎日、マクドナルドで500円程度の朝食を楽しんでいるそうです。

しかも、クーポンを使うことを決して忘れない
というのですから徹底してますよね(笑)。

自動車も数十万円ほどで購入した中古のキャデラックを、
10年以上乗っていたらしく、娘に「見た目がぼろくて恥ずかしい」と言われて、
しかたなく買い替えたとの話もあります。

このことからも、やはり倹約・節約の習慣化は、
資産形成を成功させる上で欠かせない要素だといえそうです。

ということで「貯蓄」による資産形成も不可能ではないというお話しでした。

よろしければ下記のサイトもご覧ください。

HP「教師よ資産をつくれ」

当社の本「教師よ資産をつくれ!」

当社の本「還暦60歳kindleが叶えてくれた本の出版

note 株式会社グラシア 佐藤 誠

standFM「教師のための資産形成を支援する」

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