退職金を減らさず運用する方法②~J-REITを活用する~
★J-REITは「気軽にできる不動産投資」
さて、退職金の運用について
シリーズで解説していますが、
今回はその3回目です。
退職金を2,000万円と仮定して、
介護費用と年金を補う収入の確保
についてですが、
前回は、NISAを使って
5年間積み立てて運用する方法について
お話ししました。
今回は、5年間待つことなく、
退職したあとすぐに
運用ができる方法についてお話しします。
その一つとして
「J-REIT」をおすすめします。
J-REITは、
「手軽な不動産投資」
「安定したインカムゲイン(分配金収入)」
がその特徴です。
まず、J-REITとは、
シンプルに言うと、
「不動産投資」です。
ファンド会社が
投資家から集めた資金を
様々な不動産にに投資し、
そこから得られる賃料収入などを
投資家に分配する仕組みです。
個人が不動産投資を行う際には、
金融機関から融資を受けて行うのが一般的です。
通常、融資を受けるためには、
自分で何か月もかけて物件を探し、
その物件に融資してくれる
金融機関を探さなくてはならないなど、
かなりの手間と適切な判断が求められます。
しかし、
J-REITであれば、自己資金のみで
不動産投資ができるのです。

そして、
分配金も安定しています。
その理由は、その仕組みにあります。
まず不動産投資自体が
手堅い投資です。
ローリターンですが、
ローリスクです。
大儲けはできませんが、
大暴落もありません。
そして、J-REITでは、
投資で得られた利益の
90%以上を投資家に分配しています。
90%以上を分配すれば、
法律上、法人税が免除されるからです。
利益の大部分を分配金として
投資家に還元できる。
それがJ-REITです。
J-REITの分配金利回りは、
過去10年間で3%〜6.17%で推移し、
安定した分配金利回りを維持しています。
では、そのJ-REITの
投資モデルを紹介します。
★モデル1:J-REITインデックスファンドに集中投資
まず、最もシンプルで
手軽な方法としては
1本の投資信託を購入することです。
1本のJ-REITだけで、
日本の複数の不動産に分散投資できます。
たとえば、
eMAXIS Slim J-REITインデックス、
ニッセイJリートインデックスファンドなどです。
2,000万円をこのファンドに一括投資、
または複数回に分けて投資します。
銘柄選定の手間が不要で、
初心者でも始めやすいです。
2025年5月24日現在の
J-REIT市場全体の平均分配金利回りは、
おおよそ5%~5.1%前後で推移しています。
(参照:JAPAN-REIT.COMなどの情報)
この平均利回りを使って
計算してみます。
投資元本が2,000万円で、
年間利回りが5%の場合、
年間分配金は100万円で、
毎月の分配金は8万円ほどになります。

ただし、8万円には
課税されますので、
手取りは6万4千円ほどになります。
NISAで行えば、
非課税ですが、5年間かけて
積み立てていく必要があります。
ただし、この5%という利回りは
将来にわたって
保証されるものではありません。
利回りは、つねに変動することを
頭に置いていてください。
あと、年間の分配頻度は
選択するJ-REITによって異なります。
一つのJ-REITに集中投資することの
危うさもあります。
★モデル2:複数セクターのJ-REIT銘柄に分散投資
一つのJ-REITに集中投資することの
リスクを回避するために
セクターごとに分散投資する方法があります。
J-REITには、セクターといった
投資する分野があります。
たとえば、
オフィス系J-REIT、
商業施設系J-REIT、
物流施設系J-REIT、
ホテル系J-REIT、
住居系J-REIT、
といった分野です。
そして、その中の複数の
セクターのJ-REITに投資するのです。
たとえば、
住居系J-REITに30%(600万円)
物流系J-REITに30%(600万円)
オフィス系J-REITに20%(400万円)
商業施設系J-REITに10%(200万円)
残りの10%は個別銘柄を調査し分散します。
このモデルを参考に、
ご自身の判断で、
銘柄を選んでみてください。
たとえば、コロナ禍のころは、
在宅勤務などが多くなり、
宅配関連の物流が動きました。
それで、かなりの倉庫が建設され、
倉庫系J-REITが高利回りになりました。

しかし、コロナ禍が収まった現在、
倉庫系も通常の利回りになりました。
J-REITも社会変化に伴い、
その収益も変動します。
現在のみならず、
将来的な社会の動きを
自分なりに予測しながら投資してください。
しかし、冒頭でもお話しした通り、
不動産は、
ローリスクローリターンです。
大きな暴騰もなければ、
大暴落もありません。
ある程度安心して運用できる
投資だといえます。
ただ、あくまで投資は自己責任ですので
そのことを念頭においてください。
次回は、リアルな不動産投資を通して
退職金を運用する方法について
お話しします。
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