「最高の体調」 インプレス 鈴木 祐 2,100円→Kindle Unlimitedなら0円
セカンドキャリアの成功に向けて必要な準備は、「資産形成」だけでなく「健康管理」
人生100年時代。
第1ステージである「教師」という仕事を
終えたのちにも、
第二ステージで新たなチャレンジができる時代になりました。
そのために、私が先生方に
準備しておいてほしいことの一つに
「資産形成」をあげています。
しかし、それと同等、
またはそれ以上に大切なことが「健康管理」なのです。
当然と言えば当然です。
人生100年あって、
お金があっても、
健康でなければ意味がありません。
ですので、現役時代から、
いかに健康で長生きできるかを考え、
「健康管理」をしていくかは大変重要なことなのです。
教師という仕事は恐ろしく多忙ですから、
仕事以外の思考を
はたらかせる余裕がないことはわかっています。
それでも、「資産形成」と
「健康管理」について考え、
行動することは必須なのです。
ということで、
今回は鈴木裕さんの
「最高の体調」という本を紹介します。
この本は、現代人が抱える
謎の不調「文明病」の原因と対策を
科学的エビデンスに基づいて解説しており、非常におすすめです。
この本の内容の概要を以下に紹介します。
まずは「私たちの体は大昔とほとんど変わっていない」ということを理解する
まず、この本の結論的な内容を以下に紹介します。
なんとも大きな視点で見た、
健康に関する総論ですよね。
そんなことは学者に任せて
おけばいいんじゃないか、
なんて言いたくなるかもしれませんが、そうではありません。
なぜかと言いますと、
このセオリーはとてもシンプルだからです。
仮にあなたが、
北極に50年間住んでいたとします。
それが、翌日からアフリカの砂漠で
住まなくてはならなくなったとすると、
かなり不適応を起こすはずです。
これと同じことが、
現代人に起こっているんです。
大昔の環境に適応していた人間の身体が、
突然始まった現代社会の変化に、
かなりの不適応を起こし、悲鳴をあげているのです。
そのことを頭に片隅においておくことで、
少しずつではありますが、
あなたは自分の身体を、調整していこうという意識になってきます。
「文明病」とは
原始生活を送っていた時代においても、
もちろん体調不良はあったでしょう。
たとえば、狩猟採集による怪我、
栄養不足による疾患の発生、
衛生環境が悪いため感染症にかかるリスク、
自然災害、他の部族からの襲撃の不安など。
むしろ現代人は、文明の発展や
テクノロジーの進化により、
こうした不安からは解放されたといえます。
一方で、皮肉なことですが、
この文明の発展やテクノロジーの進化が
新たな体調の不調をもたらしたのです。
それが、肥満、不眠、うつ、
疲労感や無気力感といった体調不良です。
これらの体調不良のことを、
一般的に「文明病」と言っています。
現代社会の急速な発展に対して、
私たちの体が進化のスピードに
追いついていないことから起こる体調不良のことです。
「文明病」の原因
炎症
文明病の原因のひとつは「炎症」といわれています。
炎症については、私も詳しく
理解はできていませんが、
現代社会の特性が原因で、
体がなんらかのダメージを与えることによる
細胞レベルでの「火事」のようなものだと思ってください。
たとえば、糖尿病、心血管疾患、
一部のがん、そして最近では認知症など、
多くの疾患に共通して
慢性的な炎症が関わっていることが
明らかになっているのです。
炎症が文明病を引き起こすメカニズムは、
非常に複雑ですが、原始の時代にはなくて、
現代社会にある特性を考えると理解ができます。
たとえば、原始時代にはなくて、
現代社会にある生活習慣は主に以下のことです。
いかがでしょうか。
教職員のみなさんは多忙なので、
これらのケースに当てはまる生活に
陥ってしまっている方もいるのではないでしょうか。
そうなると、
多忙な日中のストレスを解消するために、
どうしても食事は過剰に摂取しやすくなります。
また、教師は日中、動き回っているので、
運動不足とまではいかないまでも、
筋トレなどの「無酸素運動」は少ないでしょう。
睡眠についても、帰宅後、
ストレス解消のための娯楽としてのテレビ、
ネットに費やす時間が長くなり、睡眠が不足しがちになります。
さらに、甘いものを摂りすぎたり、飲酒により睡眠の質も低下します。
こういったことが要因で「炎症物質」が分泌されるわけです。
そうすると、血管内皮細胞や
臓器の細胞を損傷し、機能低下を引き起こします。
そして、この炎症が増えると、
肥満やうつ、倦怠感といった不調が現れてくるのです。
不安
狩猟採集時代の不安には、
はっきりした原因(たとえば獣に襲われる危険など)がありました。
しかし、現代の不安は
「将来の仕事や生活」など、ぼんやりとしたものが多いです。
たとえば、将来自分が病気にならないか、
借金を返せるのか、老後はお金や病気のことに
悩まされることなく、豊かに生活ができるのか。
教師の仕事にしても、この忙しい状況が
あと何年続くのか、子どもたちはちゃんと
育ってくれるのか、
同僚や保護者から
信用されていないのではないか等々。
起こってもいないことを、先取りして心配し不安になります。
このような不安に対処するために、
体が常に戦闘モードに入ってしまい、
日常的に緊張状態が続きます。
そのため、休息が取れない
状態に陥りやすくなり、
体に悪影響を与えてしまいます。
とてもシンプルなのになかなか継続できない「文明病対策」
このような現代社会に生きる私たちが抱える、
「炎症」「不安」といった課題への対応は実にシンプルです。
たとえば、以下の4つのことです。
これらが、生活習慣として身についていれば、
「炎症」が減少し、「不安」も軽減されます。
つまり「原始人」を意識して、
生活を見直していくことです。
とはいえ、簡単でないことは私も承知しています。
だからこそ、また人は悩み「炎症」を起こすんですよね(笑)
いかがだったでしょうか。
かなり大雑把な内容紹介になりましたが、
健康管理の意識を高めてくれるおススメの本です。
この本の価格は2,100円ですが、
Kindle Unlimitedなら0円です。
ぜひKindleでお読みになり、
健康管理について、
できるところから始めてみましょう。
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