「旅」がもたらしたもの

南極以外の大陸を制覇

実は、私は若いころ
教師になろうなんてまったく考えていませんでした

家族や親戚にも教育関係で
働いている人はいませんでしたし、

人前で話すことも苦手でしたから、
私の中で教師という選択肢はほとんどなかったのです。

そもそも、
将来のことを真剣に考えていなかったというか、
漠然と大きな会社に就職できればいいかなくらいにしか考えていませんでした。

ただ、旅が好きで
大学時代からバックパックを背負い、

日本、そして世界中を
旅していたことが教師になるきっかけになりました。

訪れた国は、南北アメリカ大陸、
中国、韓国、東南アジアの国々。

インド、パキスタン、トルコにヨーロッパ各国、そしてアフリカ。

南極以外の大陸は、
すべて足を踏み入れたことになります。

世界を旅するためには、
英語の習得が必要だと感じ、

日常会話の習得のためだけにアメリカに短期の語学留学もしました。

それくらい旅が好きだったのです。

日本が嫌い

旅をするようになったきっかけは、
いくつかありますが、私は若いころ、
日本という国があまり好きになれなかったことも理由の一つでした。

本や新聞はよく読む方で、
テレビでも世界情勢に関するニュースはよく見ていました。

自分としては日本のことを客観的に
見ていたつもりだったのですが、
なぜかその頃の私の頭には、日本の悪い側面ばかり刷り込まれていたようでした。

「ワーカホリック」といわれるほど金儲けが好きな国。

侵略戦争で多くの国を傷つけた国。

個性がなく、集団画一的な教育が徹底された国。

知らぬ間に日本に対して、
そんなネガティブで自虐的な偏見をもってしまっていたのです。

そうしているうちに、

いつか日本を飛び出したい、
叶うなら外国に移住したいなどと考え、
いつしか世界中を旅するようになっていたのです。

日本っていい国かも

それで、世界中を旅して
どうだったかといいますと、

皮肉なことに旅をすればするほど、
見えてきたのは母国である日本の素晴らしさだったのです。

もちろん、
旅した国々にはそれぞれの誇れる
文化や歴史があり、良さはたくさんありました。

しかし、移住したいと思わせてくれるような
国はありませんでしたし、
そもそも私の総合的な評価が日本を超えるような国はなかったのです。

たとえば、日本では、
経済的に発展し豊かになっても
尊大な態度をとる人はほとんどいませんし、
他国ほど国民の間に大きな経済的な格差は見られません

実際、「2019年全国家計構造調査 年間収入・資産分布等に関する結果の概要」(総務省統計局)によりますと、
日本はOECD主要7か国の中で、
もっとも経済格差がない国となっています。

また、日本は勤勉で勤労意識が高いだけでなく、
思いやりがあり温かい人も多く、
何といっても治安の良さは他国と比較になりません。

私はYouTubeが好きで、旅系YouTubeをよく視聴します。

その旅系ユーチューバーのみなさんの多くが、
世界を旅する中で母国である
日本の良さに気づきそのことを発信しています。

また、日本を訪れた外国人観光客や
移住している方のYouTubeでも、日本を賞賛している方が多いのです。

なぜ日本はいい国になったのか

さて、自虐的なまでに嫌いだった日本のことを、
世界中を旅しているうちに、
心から誇りに思うようになった私でしたが、

なぜ日本がこのように海外からも
賞賛されるような国となったのかを考えるようになりました

その問いに対する私なりの答えが、「教育」だったのです。

国民の知性と教養を高め、
国の根幹を支えているその原点は
「教育」であるとの答えに至ったのです。

日本の教育に関する
基本的な考えを定めた法律である「教育基本法」では、
学力だけでなく、豊かな心や健やかな体など、
知・徳・体のバランスのとれた総合的な人間力の育成を教育の目的としています。

何とも崇高な理念です。

そして、実際に私が教師になり
教育現場に入って目にしたのは、

その理念の実現に向けて、
高い使命感をもって全身全霊で教育に取り組んでいる教師たちの姿でした。

おそらく、世界中どこの国を見ても、
これほどの使命感をもって
教育に取り組んでいる教師はいないと思います。

たしかに、今思えば、教育現場の働き方はかなりブラックでした。

ただ、そこに悲壮感はなく、
むしろ生き生きとした躍動感すら感じたのです。

ということで、私は教師になり、
30数年間この仕事にのめりこみ、
ほとんどすべての時間をこの仕事に費やしていったわけです。

もちろん大変なこともありましたが、
教育に関わる仕事はやりがいがあり、毎日楽しくてしかたがありませんでした。

旅を通して「日本の良さ」に気づき、
その原点が教育にあることに至り、

教師の道を選び、その後、指導主事、
教頭、校長をさせていただいたことは、本当にありがたいことでした。

ということで、
今後は定期的に「旅」に関する情報も
発信していきたいと考えています。

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