なぜ親御さんと資産の話をし、資産運用を一緒に考えていく必要があるのか

★金融リテラシーの低い世代

多くの教員の皆さんにとって、
高齢とは遠い未来のことだと思います。

なので、退職後、
または老後のことをリアルに思い浮かべて、
資産運用していくのは、なかなか難しいでしょう。

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老後、またはセカンドキャリアに向けた、
ご自分の資産形成については、まだまだ考える時間はがあります。

ただ、どうしてもやっておいてほしいのが
親御さんの資産の状況を知っておくことです。

預貯金がどれくらいあるのか。
不動産や株などの資産を持っているか否か。

あと、退職金や年金を、
どのように支出、または運用しているのか。

このようなことについて、
お子さんである皆さんも把握していてもらいたいなと思うのです。

私も60代なのでわかるのですが、
みなさんが思うほど、私たち世代は金融リテラシーに長けていないのです。

むしろ疎いといっていいでしょう。

何せ、銀行の定期預金ですら、3%から6%といった金利がついていた時代です。

「銀行に預けておけば安心だし、増える」
なんていうマインドセットがかなり強固です。

それに、今ほど資産形成に関する情報はありませんでしたし、
多忙な教職の中で、資産運用をやっていくのはかなり意識が高くなければ難しかったのです。

★何から守るの?

なぜこのようなことを言うのかといいますと、
親御さんの資産を守ることが、
あなたの資産形成や今後のライフプランに大きく影響してくるからです。

何から守るのか?

お金にまつわる、いろんな誘惑からですが、まずは金融機関からです。

なぜかといいますと、私たちの世代は銀行や保険などの、
金融機関なら安全だと思ってしまいがちだからです。

しかし、金融機関から見ると、
親御さんの資産はターゲットであり、
大きなビジネスチャンスなのです。

金融機関があなたの親御さんの資産を狙っていると聞くと、
それがあたかも詐欺のような話に聞こえるのかもしれませんが、そうではありません。

むしろ、あなたの親御さんの資産運用の手助けをしてくれているともいえます。

ただ、金融機関もビジネスとして行う上で、彼らも利益を得なくてはなりません。

そうなってくると、どうしても親御さんにとっては、
利益の薄い運用になってしまいがちです。

場合によっては、将来的に元本を
割るといったような商品を購入させられてしまう可能性もないとはいえません。

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金融機関は、よく「高齢者に寄り添って」
と言った言葉を使ってきます。

あと、「資産の運用を総合的にアドバイスします」なんて、
歯が浮くようなことも言ってきます。

うがった見方で言えば、高齢者につきまとい、
高齢者のもつ将来への不安感をうまく利用してアドバイスをするともいえます。

金融機関も必死です。

資産を多くもちながら、金融リテラシーに疎い、
シニア世代をビジネスの対象にすることは、当たり前ともいえます。

ですので、こうした金融機関などから、
親御さんの資産を守ってあげるのも親孝行の一つだと私は思います。

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