練習量を増やしたのに逆に遅くなって撃沈したNAHAマラソン~何が原因だったのか~

★健康投資のために始めた「ランニング」

50代前半、健康診断の結果が悪くて、産業医から「死ぬぞ」と言われたことをきっかけにウォーキングを始めました。

2~3年続けたものの、健康診断の結果は好転せず、思い切って「ランニング」に切り替えました。

最初は、もう何十年もハードな運動をしていなかったので、500mすら走れませんでした。

それでも継続し続けたことで、59歳にしてフルマラソンに挑戦し、完走できるまでになったのです。

そして、60歳の還暦記念マラソンでは、何と5時間15分で走ってしまいました。

この結果には、かなり自信をもらいました。

それで、昨年は「サブ5」、つまり4時間台での完走をめざしたのです。

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で、何をしたかといいますと、まず、退職後、時間ができたので、ランニング練習の時間を増やしたのです。

それまでは、毎日4キロくらいのランニングでした。

仕事が忙しかったので、それくらいが目いっぱいだったのです。

それを、退職後は距離を8キロに延ばしたというわけです。

さすがに、距離を2倍にしたことできつく感じましたが、きつく感じたのは2か月くらいでした。

3か月過ぎたあたりからは楽になってきて、むしろ4キロくらいでは物足りなくなったくらいです。

さらに、課題だった30キロあたりからの失速への対応策として、30キロ走を4回行えるまでになったのです。

好きなお酒も、2か月間ノンアルでしのぎました。

けっこうストイックですよね。

まあ、これだけ練習すれば、大丈夫だろうと5時間切りに自信を深めていました。

★練習は報われず撃沈

そして迎えた2024年12月1日、沖縄県で行われたNAHAマラソン

完走はしました。

ところが、タイムは5時間30分。

なんと「サブ5」どころか、昨年よりも15分も遅くなってしまったのです。

この結果には、かなり落ち込みました。

撃沈しました。

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練習量も増やしたのに遅くなった。

セオリー通りなら、練習量が増えただけ記録も伸びるはずです

しかし、そうにはなりませんでした。

さっそく、何がいけなかったのか、その要因、いやあえて「敗因」としますが、その敗因について考えてみました。

以下に、その分析結果を挙げてみます。

★敗因その1

30キロ走の練習で体調を崩してしまった。

ある本を読んだときに、30キロで失速してしまうことへの対応策として、大会までに、30キロ走を5回採り入れるといい、と書かれていました。

30キロ走を5回。

これって、かなりきついですよね。

でも、やってみたんです。

一応、4回。

しかも、1か月ちょっとくらいの間に。

なんと走れちゃったんです。

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しかも、3回目までは、疲れもすぐに取れて、自分の体力の回復力に驚いたりもしました。

ただ、4回目を走り終えた後に、少し風邪っぽい症状になったのです。

熱も出ないし、咳や鼻水も出ません。

でも、なんとなく体がだるく、いつもよりも寒さがきつかったのです。

おそらく、無理がたたって体が静かな悲鳴を上げていたのだと思います。

大会前までには、なんとか回復していましたが、100%の回復とまではいきませんでした。

今思うと、おそらく大会当日も万全の体調ではなかったのではないかと考えています。

★敗因その2

大会当日、気温が高く、体力を消耗した。

暑さは、沖縄県でマラソンをするうえで、最も気を付けなければならない課題です。

今回の大会も、日中の最高気温が26度ほどにまでなりました。

なので、体力を温存するために、スタートから20キロまではペースを落として走ろうと考えたのです。

それがいけなかった。

実は、今回のNAHAマラソン、昨年よりも2000人もエントリーが増えていたのです。

そのため、レース中の混雑がひどく、落とそうと考えていた以上にペースが落ちてしまい、それが最後まで影響たのです。

暑さと、混雑への対策、これが次回への課題です。

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★敗因その3

「練習量を増やしたことで過信につながった」

考えてみると、これが最も大きな敗因です。

もともと、毎日4キロだったランニング距離を、8キロに増やすことができたことで、かなりスタミナがつきました。

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たとえば、20キロ走っても、疲れの回復が今までよりも早くなりました。

大げさに言うと、20キロ走った後でも1時間くらい休めば、また20キロ走れるかもしれないと思えるくらいの回復力です。

つまり、練習量を増やしたことで疲れにくい体質、走った後の回復力が高まったのです。

ではなぜ、結果的にタイムは悪くなってしまったのか。

今になって気づきました。

それは、ランニングの練習量、距離を伸ばしたことに満足してしまった結果、ペースを気にしなくなっていたことです。

毎日4キロの練習のときは、キロ6分台を意識して走っていました。

しかし、距離を8キロに伸ばしたことで、いつの間にか、ペースよりも、「走りきること」を重視するようになっていたのです。

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とくに、夏場はペースが落ちていたように思います。

考えてみると、20キロ走を行っているときにも、20キロを走りきることだけを考え、どれだけのペースで走っているかについては、あまり意識はしなくなっていました。

さらに30キロ走となると、走り切ったことに満足し、よりペースを意識しなくなっていたはずです。

つまり私の体は、ある距離をペースを落としてでも「走りきること」を目的とした体になっていったというわけです。

フルマラソンは、42.195キロを走破しなくてはならないので、距離を意識することは重要です。

しかし、ある時間内で走ろうと考えるなら、ペースを維持して走ることは、さらに重要になります。

それで、現在は、一定のペースを維持しながら走ることを意識して、日々練習に取り組んでいます。

★退職しても「深い学び」

こうして、「敗因」を並べてみると、マラソンの奥深さがわかってきます。

考えてみると、私がランニングを始めたのは、減量のためでした。

しかも、最初はウォーキングだったのです。

それが、いつしかジョギングになり、今やフルマラソンにチャレンジしています。

しかも、4時間台をめざしている。

そして、4時間台をめざすために練習方法を模索しています。

何をするにしても、学べば学ぶほど、新たな学びが必要になってきます。

そして、その学びが新たな行動を促していきます。

だからこそ学ぶって面白い。

私は今、退職して、本当の意味での「主体的・対話的で深い学び」を体現している、そう思っています。

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セカンドキャリア、いいですよ!

なので、現役時代からしっかり準備をしていてほしい、そう思うのです。

ということで、今年も12月のNAHAマラソン、頑張ります。

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